3Mar
「落穂拾い」で知られるフランスの画家・ミレーは、有名になる前は寒さをしのぐ為の薪を買うお金もないほどでした。家族を養う為に裸婦画を描き日銭を稼いで生活していましたが、そんな折、朗報が届きます。パリの万国博覧会に出品した「接木をする農夫」を4000フランで買いたいという人物が現れたのです。ミレーは喜び、同じ画家で親友のテオドール・ルソーを仲介してすぐに大金は支払われました。しかし、なぜかその購入者の名前は分かりませんでした。実はこれは、ミレーを助ける為にルソーが身元を隠して購入していたのです。後に「バビルゾン派」と呼ばれる彼らは、困ったときはお互いを助け合い、多くの作品を残しました。問題を抱えたときは1人で解決しようとせず、人に頼る道も考えてみましょう。