19Dec
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り致します。
また、報道で実名やご本人の写真を使用した報道がないことを切に願います。
風俗のお仕事は、それ相当の「リスク」を背負うものです。
ご両親にきっと秘密で働いていた方がほとんどと思います。
報道という名なを借りた大衆迎合のセンセーショナリズムによって、志半ばでこの世を去った方にレイプまがいの行為がなされないよう、注意深く見守る必要があります。
さて、その大宮「Kawaii」さんでの火災。
どうやら火元は「2階のゴミ捨て場」だったようで…で、ここで疑問。「何故2階にゴミ捨て場?」です。
概ね予想できる状況はコチラ
・古い建築物で敷地面積いっぱいに建屋があり、ゴミを恒常的に室内に置かざるを得なかった
・ゴミに煙草の不始末による火種が燃え移った
というもの。
「古い建物だったら建て替えればいいじゃない!」
と思われるでしょうが、問題がいくつもあります大きく2つあります。
・建て替えをする場合、構造体(基礎・柱・はり等)を変更する場合は、現在の建築基準法に適応する必要があり、建屋が確実に小さくなる。
・風俗営業法上、構造の変更が認められておらず、構造の変更をした場合は「既得権」である営業許可が取り消される。
建て替えに際して建屋の面積が小さくなるのは、公道に面した古い建物の場合、公道の幅員が充分でなく「セットバック」と呼ばれる、公道の中央から2メートル後退させる必要があるためです。
なので「劇的ビフォア・アフタ◯」では、どんなにボロボロでも基礎や柱やはりを補修や補強してそのまま使うのです。
そして、もうひとつ。
そうなんです。いわゆる「箱」店舗型風俗店はご存知の通り現在の法律では新たに出店が出来ません。
そして、許可が出ているのは現有する「建物」に対してです。
構造を変更した場合「建物が変わった」とされて、許可は取消されてしまうのです。
以上のことから、お分かりいただけるのは「風俗」で働く事自体がリスク要因であるにもかかわらず…老朽化したキケンな「箱」で働くのもまたリスクを背負う事になります。
モチロン、ラブホテルが全て安全です…とはいいませんが、東京都の調べでは抜き打ちで立ち入り検査をしたところ、普通のホテル、旅館も含めて約1400の建物で2900ヶ所の違反ヶ所があり、約3か月で約2500ヶ所の是正が確認されたとのことです。残りの400に就ついては指摘の時期が遅く是正に至っていないものも含むそうで、その後も是正される迄消防の方から指導を行ったようです。
つまり、まだラブホテルのほうが「安全」である「可能性」は高いといえるでしょう。
命がけで働く必要はありません。
少しでも安全に、少しでも多くのお金を稼いで頂きたいと思うわけです。