11Apr
ダイエット中の女性は油分を避ける傾向にありますよね。ダイエット中ではなかったとしても、なんとなく摂るのを控えたくなるのが“動物性の油脂”。「食事で摂るなら植物性油脂を。動物性のものを摂る場合には、魚から摂取をするようにしなければ」と当たり前のように頭にインプットされている人も多いのでは? しかし、“ある肉類の油脂”が美肌に効果的だというのです。そこで今回は、管理栄養士であり美容カウンセラーである筆者が、食事では嫌われ者でも美肌には大活躍の“ある肉類の油脂”についてご紹介します。
■ラードが美肌によい!?
食卓では、嫌われ者の肉の脂。特に豚の脂は、調理前から切って捨ててしまう人も多いですよね。
でも、その捨ててしまっている脂が、肌によい影響を与えるのです。豚の背脂、いわゆるラードですね。固体で見ることが多いですが、高温にしなくても溶け始める温度が低く、すぐに液状になる特徴があります。
このラードが美肌によいんです!
■ラードは薬としても活用されていた
ラードを肌に塗るというと、抵抗のある方も多いのではないでしょうか?
しかし、ラードは昔から漢方薬の1つ、傷薬として使われてきました。ラードに含まれる共役リノール酸という成分に消炎効果があるためです。
沖縄では、やけどや虫さされにラードを塗ったり、熱が出るとラードと塩を混ぜて背中に塗ったり、薬のような用途としても使用されているそうですよ。
■肌への吸収率が良く、保湿機能が高い
ラードは人の肌にとても近い成分。皮膚の細胞膜と同じように約50%が飽和脂肪酸でできているため、肌への吸収率が良いのです。そして、油脂という特性上、保湿機能が高いので、肌をしっかりと保湿してくれます。
さらに、ラードには肌を丈夫に保つために必要な、脂溶性のビタミンA、ビタミンD、ビタミンKがとても豊富に含まれています。
■ラードを美肌に活かす方法とは
ラードというと臭くないかしら? と思われている方も多いようですが、臭いはあまりありません。オリーブオイルなどと混ぜて手作り保湿クリームにしている人もいます。
殺菌剤や抗炎症剤など肌に負担のかかる成分は含まれていないので、安心して使えますね。
しかし、化粧品と同じように、肌に合わない人もいます。初めて使用する際は少量を二の腕など目立たない場所に塗り、皮膚の様子をみてから顔に塗るようにすると安心ですね。
以上、美肌に大活躍のラードについてお伝えしましたが、いかがでしたか?
まだまだ乾燥が気になる季節。ラードはスーパーのお肉売り場で無料でもらえるところもありますので、タダで美肌をゲットできちゃいます! もちろんモラルを守って、ラードを独り占めしないようにしてくださいね。
いつもは見向きもしないラードを、毎日のスキンケアにぜひ活用してみてはいかがでしょうか。