1Mar
ある日、 千利休 の茶会に招かれた人が利休の茶杓を見て感心しました。利休の使っていたものは普通のものよりも少し短く、お洒落に見えたのです。それから何日かして、今度はその人が利休を茶会に招きました。「今日に茶杓は少し短いようですね」と指摘したところ、その人は「先生のものが短かったので」と答えました。すると、利休はこう言ったのです。「私は体が小さいので短い茶杓を使っていますが、あなたは体が大きいので長めのものを使ったほうが良いのです」。他人のものを羨ましく思うあまり、本当に自分に合ったものを見失わない様に注意しましょう。