19Jan
寒くなってくると鍋が美味しい季節になってきます。水商売をしていると、年配のお客様に誘われて一緒に食べる機会もあると思いますが、相手が鍋奉行だと知 らずに、好き勝手に食べてしまっては嫌われてしまいます。そこで、幹事大好きで鍋奉行な、武本さん(42歳)に、怒られないためのポイントを聞いてきまし た。そこまで思わなくてもいいのではという面も若干はありますが、相手のこだわりに合せてあげるのも大事な社会人スキルです。これを機会に覚えておきま しょう!
■ダシが出るものから入れるべし
「具材をすべて一緒に入れる人はダメだよね。料理の手順を知らないのか、って思うよね。家庭的でないことがばれて評価が下がっちゃうよ」(前出・武本 氏)。具材には、鍋に入れる順番があります。まず入れるのは、ダシが出る肉や魚介類です。次に入れるのは野菜系ですが、まずは火が通りづらい根菜系を先に いれて、後から葉っぱなどの火が通りやすいものをいれます。最後に、お豆腐や牛肉などのすぐにでも食べられるものを入れて煮立てて完成です。こうすれば、 全ての具材がちょうど食べごろになるんです。
■小皿によそう時はバランスを重視すべし
「とりわけをやってくれる女子の中にはたまに、肉だけや野菜だけとか、偏ったよそい方をする人がいるけど、あれは美意識を疑うね。せっかくすべての具材が あるんだから、食べる時には茶碗の中でミニ鍋をつくようにしてバランスをみないと」(前出・武本氏)。最初に何人分によそうかを計算しておくと綺麗に取り 分けられますよ。
■食べられないものは素直に言うべし
「小皿によそっても食べずに冷めさせちゃう子がいるとガッカリだよね。理由を聞くと食べられないものが入っている場合があるんだけど、そのときは先に行っ てくれればよそわないからちゃんと教えて欲しいな」(前出・武本氏)。食べられないものがあるのは仕方がないことなので、事前に伝えるのが大人のマナーで す。
■鍋をかき回すべからず
「鍋の底の方にある食材をとりたいんだろうけど、勝手に鍋をかきまわすと豆腐とかが崩れてぼろぼろになっちゃうんだよ。煮崩れしやすいものもあるので、あれ、やめてほしいな」(前出・武本氏)。丁寧に取るのが基本のようです。
■〆は上手に作るべし
鍋の〆と言えば、麺類がごはん系の2種類ですね。麺に関してはそれほど苦労しないでしょうが、ごはんで雑炊を作る時はポイントを押さえておくと便利です。 まず、ごはんとスープのバランスを見て、足りない場合はスープを注文しましょう。強火にしてスープを温め、ごはんをいれて馴染ませてから火をとめます。そ して、溶き卵をいれて蓋をして30秒ほど待ってから開ければ、美味しい雑炊の完成です。
いかがだったでしょうか。鍋奉行ならではのこだわりがあるのを知ってもらえたでしょうか。あまりうるさく言われるのも嫌ですが、美味しい鍋を作りたい人の気持ちをわかってあげれば、楽しい食事になりますよ。