1Oct
セレブ宮殿スタッフ鈴木です。
タレントの北斗晶が、乳がんによって乳房を切除したというニュースが世間を騒がせました。実は、私の友人女性も乳がんで30歳になる前にこの世を去ってしまいました。「私は大丈夫かな……」と不安に感じた人も少なくないと思いますが、あなたは乳がん検診を受けた経験がありますか?
メットライフ生命が行った「女性の乳がん」に関する意識調査では、20代の8割近く、30代の6割~7割がなんと一度も検診を受けていないと判明。
そこで今回は、上述の意識調査に加えて国立がん研究センターの情報などを参考にしつつ、30歳以降の乳がんリスクについてまとめたいと思います。
■30代になると乳がんのリスクは4倍近くに
冒 頭で、20代や30代の若い女性が乳がん検診を受けていないという話を紹介しましたが、どうして多くの女性は乳がん検診を受けないのでしょうか? その理 由は「お金がかかるので」(40.1%)がトップ。「時間がない」(32.5%)、「年齢的に早いと思う」(22.0%)という理由が上位3つに挙げられ ています。
確かに若いうちはお金も時間もないのかもしれませんが、「年齢的に早いと思う」という理由で受診を先延ばしにしている人は要注意。
国立がん研究センターの『がん情報サービス』に公開されたグラフデータベースを見ると、30歳の前半から乳がんの罹患者数は一気に増えて、そのまま40代後半に向けて右肩上がりになっていると分かります。
例えば2010年のデータを見ると、20代の罹患者数が232人だったところ、30代前半の罹患者数は一気に1,067人に増加。その差は4倍近くです。
お金がなく時間がなかったとしても、「まだ年齢的に早い」という考えは改めて、早目に受診をすることをオススメします。
■乳がんリスクが高い人のチェックリスト
国立がん研究センターによると、乳がんリスクが高まる条件はある程度分かっていると言います。女性ホルモンの1つであるエストロゲンの濃度が高い状態が続くと乳がんの罹患率も高まるそうですが、若い女性の場合は特に、
□初潮が人よりかなり早かった
□経口避妊薬(ピル)を使用している
□成人してから肥満になった
という人が要注意。脂肪でもエストロゲンが作られるそうですので、成人後に太ってしまった人もリスクが高まります。
乳 がんのサインは、乳房にできたしこり、乳房のえくぼ、ひきつれ、乳頭の向きの異変、乳頭や乳輪の湿疹などですが、自分では気づかない場合も多いとか。やは り、定期的な検診が命と乳房を守る鍵になります。検診をしたのが1年以上前だという人は、できれば今年中に一度は受けましょう。
以上、乳がん検診の受診率の低さと、30代以降の乳がんリスクについてまとめましたが、いかがでしたか?
検診の費用はさまざまですが、診察込みで1万円ほどが相場。ただし、「しこりが気になる」など何か異常を感じて検査を希望する場合、保険適用になるので費用はグッと安くなります。20代、30代でも命には代えられません。がんばってお金と時間を工面しましょう。