16Apr

老化の原因は、8割が紫外線による“光老化”だといわれています。紫外線のピークは5月~7月。これからの季節は正しい紫外線対策が何よりも大切です。
でも、光老化対策はただ日焼け止めクリームを塗ったり、日傘をさしたりするだけでは十分ではありません。
そこで今回は、『用賀ヒルサイドクリニック』院長の鈴木稚子医師による夏ケアセミナーに参加して、光老化について勉強してきました!
■“光老化”とは?シミやシワと紫外線の関係
光老化とは紫外線による肌へのダメージが蓄積して、シミ・シワ・たるみを引き起こし、自然老化以上に老け肌になってしまうことです。
ご自分の顔と二の腕の肌を較べてください。日に当たらない二の腕やお尻の肌にはシミ・シワ・たるみはあまり見られないのに、顔にこれらがはっきりと目立ちませんか? 実はこれが光老化なのです。
さあ、それでは鈴木先生が監修した、あなたの光老化度をチェックしてみましょう!
■紫外線による“光老化”をセルフチェック!
・仕事柄、外出が多い
・日焼けをしても肌が黒くなりにくい
・最近、肌が硬くなってきたと感じる
・目の周りのちりめんジワがはっきりしてきた
・毛穴の開きが目立つようになってきた
・今は美白化粧品を使用していない
・皮脂が気になる時は保湿ケアをあまりしない
・食生活ではUVケアに気をつけたことがない
・朝、オレンジなどの柑橘類を食べるのが好き
・遮光と書いてある日傘を選んでいる
上記10項目のうち、“はい”と答えた項目は何個ありましたか? あなたの光老化の進行度合いをみてみましょう!
・1~2個・・・まだ大丈夫! 日常のUVケアをしっかり続けて!
・3個以上・・・光老化が始まっているかも!? 普段のUVケアを見直して!
・5個以上・・・光老化が進行中!? 今すぐUV対策を行って!
さて、お次は光老化を加速してしまうNG習慣をご紹介します。あなたのUVケアが間違っていないか確認してみましょう。
■光老化の原因となる7つのNG習慣
(1)朝食にオレンジを食べている
1日のなかでは10時から14時までが紫外線が最も多いそう。柑橘類に含まれるビタミンCには“ソラレン”という紫外線に反応する光毒性物質が含まれおり、日に当たるとシミ・かゆみ・赤みを引き起こしてしまいます。
つまり朝食に柑橘類を食べてしまうと日焼けしやすくなってしまうのだとか! 柑橘類やビタミンCサプリは夜に摂るようにしましょう。また、夜にビタミンCを取り入れるとソラレンが体内に留まり、成長ホルモンと結びつくことからコラーゲン生成を促すので良い事尽くめです!
(2)色白だから紫外線ケアをしていない
日焼けをしても黒くなりにくいからといって、UVケアを怠っていませんか? 実は皮膚が黒く焼けず、赤くなる色白さんほど光老化の影響を受けるのだそう。
皮膚が赤くなりやすい人は紫外線を吸収してくれるメラニンの量が少ないので、紫外線からの炎症や光老化を起こしやすいのです。反対に皮膚が黒くなりやすい人はメラニンの量が多く、炎症に強く光老化が出にくいのです。
(3)春夏は保湿ケアをしていない
気温が高くなり皮脂がより多く分泌されるようになると、保湿ケアに手を抜いてしまいがち。鈴木先生曰く、スキンケアは保湿と美白の2大柱が鉄則だそう。
人の体は6割が水分でできており、肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下して、紫外線のダメージを受けやすくなります。潤いを常に肌に閉じ込めていると紫外線を跳ね返す力が増すとのこと。春夏もクリームを使うなどして、保湿ケアをしっかりと行いましょう。
(4)“遮光”と書いている傘を使っている
日傘によく記載されている遮光率とUVカット率は違うとご存じでしたか? 遮光率とはまぶしさや暑さを和らげる効果をさし、UVカット率とは紫外線のカット効果をさしているのです。
紫外線から肌へのダメージを防止するのは、遮光率よりもUVカット率に注目したほうが得策。
傘の色や遮光率よりも、UVカット率が99.9%~100%の日傘を選ぶことを鈴木先生はオススメしています。またUVカット加工がされている日傘は耐久性を考えた場合、1~3年おきに買い換えることが必要なのだとか。
(5)毛穴ケアは角質除去だけしている
毛穴の広がりは過剰な皮脂分泌や角質がたまっているのも原因ですが、実は紫外線も一因。紫外線を浴びると、毛穴周辺の真皮にあるコラーゲンがダメージを受けます。そしてコラーゲン構造がゆるみ、毛穴が開き、肌がたるんでしまいます。毛穴ケアには、日々のUVケアが大切になってくるのだそう。
(6)ビタミンCサプリを摂っていない
メラニン色素の抑制やコラーゲンの生成に作用するビタミンCは、食事で十分摂れないときもあります。鈴木先生はご自身も欠かさず、ビタミンCサプリを取り入れているそう。柑橘類と同じように、ぜひ夜に摂取するようにしましょう。
(7)室内ではUVケアをしていない
UVAとUVBの違いをご存じですか? UVAは肌の奥まで侵入し、シワのもとになるのに比べ、UVBは肌の表面に影響してシミや炎症のもとになります。
特にUVAはガラスでは遮断不可能なので、室内でも日焼けクリームを塗っておく、窓にUVカットフィルムを貼る、などの対策が必要です。UVA・UVBは一年中照射しているので、SPF30以上のクリームを室内でも小まめに塗る習慣をつけましょう。

■日々の“光老化”防止に取り入れたい!オススメの美白化粧品と美顔器
(1)ビタミンC成分が配合されたスキンケア商品を使う
ビタミンCは色素還元力が優れており、メラニン色素の抑制に働きかけます。ぜひ毎日の化粧水は、ビタミンC成分が配合された製品を使いましょう。
下記は、美容ライターである筆者イチオシの美白成分が配合されている美白化粧水です!
・資生堂『アクアレーベル アクネケア&美白水』・・・L-アスコルビン酸2グルコシド配合。
・ロート製薬『肌ラボ 白潤(シロジュン) 薬用美白化粧水』・・・アルブチン・ビタミンCリン酸Mg配合。
・カネボウ『Suisai 薬用美白化粧水 ホワイトニングローション』・・・ビタミンC配合。
(2)ビタミンCを角質層まで届けるイオン導入器
ビタミンC成分が配合されたスキンケア商品をより肌の奥までしっかり届けるには、美顔器の使用も効果があります。
・パナソニック『イオンエフェクター』・・・某クチコミランキングのスキンケア美容家電部門で第1位を獲得したエイジング美顔器。2016年5月上旬に新発売予定の“EH-ST63”モデルに新しく追加される“ブライトニングモード”は、手持ちの美白化粧品を角質層までしっかり導入します。
・エスト・コミュ『デルファーマ VCキュア』・・・医療機関で使用される業務用イオン導入器とほぼ同じ仕様で設計され、“クレンジングモード”とVCローションを導入する“パッティングモード”のシンプルな2つの機能が特徴的。専用の高濃度ビタミンC化粧水、“VCイオンローション(7%ビタミンC)”を一緒に購入できるのも嬉しいですね(別料金)。
・エビス『ツインエレナイザーPRO2』・・・クレンジングとイオン導入以外に、リフトアップ機能もついた美顔器。ネット通販サイトの美顔器部門で常に上位を取っている人気商品です。セットで買えるビタミンCとコラーゲンの原液も高品質だと評判。
あなたの光老化はいかがでしたでしょうか? 紫外線ピークが始まる前に、ぜひUVケアを見直してみて下さいね。

















